ぎっくり腰 慢性腰痛 腰椎ヘルニア 運動性腰痛
ぎっくり腰
いわゆる急性腰痛です。(^^;
『腰痛は暖めて治す』っていうCMがテレビで流れていた影響か知らないが『腰が痛くなったら暖めればいい』っていう間違った知識が入ってる人が多いんです。(^^;ぎっくり腰は、ある動作によって筋肉に負荷がかかり筋繊維単位で筋断裂することから発症することが多いのです。
筋断裂を伴うのですから、当然の結果として僅かながらでも内出血するわけで筋繊維も壊れます。
この筋断裂、内出血のメカニズムから言って足首の捻挫と同じなんですよね。(^^;
さすがに足首を捻挫したときに暖める人はいないでしょう。(^^;
・・・・っということでぎっくり腰の時には出来るだけ腰部を冷やすことをお勧めします。(^_^)
ただ、気をつけていただきたいのは冷やすのは受傷後2日目までです。(・_・)b
それ以降冷やしていると、血行不良の元となり筋繊維の補修遅延の原因となり長引きます。
慢性腰痛
いつも腰が痛い方の呼び名です。(^_^;
このタイプの腰痛は『腰は暖めて治す』という観念でいいと思います。
湿布、及び簡易カイロで暖める場合、背骨付近を暖めるのではなく骨盤(腸骨)の上端臀部辺縁を暖める方が効果があります。(^_^)
但し、あくまで「症状緩和」であって「治癒」はしないでしょうけど。w
約9割の方が腰椎付近ではなく殿筋群由来症状の腰痛なのでコルセットは無意味というか、血行を阻害して逆に症状悪化を招きかねないと思います。(-_-;)
それよりか、血行阻害を極力防ぐために骨盤バンドを使用することが最善の策と思います。(^_^)
出産時は仙腸関節の結合が弱くなってる場合、歩くだけで劇的な痛みが走ることもあるので。(-_-;)
ここで気をつけていただきたいのは、骨盤バンドは腸骨翼に必ず架けて巻くってことです。(^_^)b
まぁ仙腸関節は出産時だけ気をつければいいと思うのですけどね。
それ以外じゃ動きません。w
もし動くというのなら、交通事故の際に恥骨結合、仙腸関節が脱臼するわけでもなく寛骨骨折になる訳がないからね。
この原因を明確に答えられないまま「仙腸関節が・・・」って言って施術をしているってのも・・・・ねぇ。w
腰椎ヘルニア
腰痛で病院に行ってレントゲンを撮って、その写真から「ヘルニアですね」って診断された方も多いでしょうが、正確にはヘルニアはレントゲン写真からはわかりません。(^^;
正確にヘルニアの診断をつけようとする場合、MRI検査が必須となります。(^_^)b
真のヘルニアの自覚症状として多いのは腰の症状より下肢の神経症状の方が早く出て、初期には腰の症状がなかったりします。
腰部痛が初期にあるというのなら、それはヘルニアによる腰部痛では無いってことです。
そもそも、「軽度のヘルニア」なんていうのは構造上あり得ないというか、トラスフレームの構造物が徐々に壊れることが自然界では無いように、徐々に壊れるなんて無いわけで。
で、ヘルニアは症状の進行は止まることはあれど、非観血的療法では1年は寛解することはありません。(・_・)b

下肢への症状がひどい方には整形外科で観血的療法(手術)をお勧めします。(^^;
運動性の腰痛
スポーツや仕事などで背筋を過多に使うと痛みが出るというような腰痛のことです。(^^;
この場合、脊柱起立筋、背筋などを痛めるのですが、このような症状に多いのは痛い方と対の筋肉が炎症を起こしていることが圧倒的に多いことです。(・_・)b
例えば、ゴルフスイングで背筋を捻ったと言って左側の背筋が痛いと言われる方がいたとすると、実際には右側の背筋が張っていることです。
何故、正常な方に痛みが出るかといいますと、背筋は姿勢制御筋なので常に緊張しているわけです。で、痛んでいる方は筋肉が勝手に緊張するわけですから、対になっている正常な筋肉には異常な牽引力が働いて過度に牽引されるわけです。(・_・)b
過度に牽引されるとそれなりに発痛するわけです。
故に、受傷直後は均等に氷などで物理的に冷やして、2〜3日後には痛い方と逆の筋肉を暖めることをお勧めします。(^_^)