応急処置

どうやらこれを独立させた方が良さそうなので、独立させます。(^^;
性質上、緊急を要する場合が多そうなので1ページ表示にします。
総則
基本的にはICER(通称はRICEなんだが、こっちで覚えているもので(^^;)が原則です。
と、いうふうになります。
授傷時の急性期には特に有効・・・というか、これをしていないと治癒が遷延します。(^_^)b
逆にいうと、これをしておけば早急な治癒も可能ということになります。
冷却(Icing) 内出血時は当然のこと、激痛が起こっているときにも有効です。
冷却することにより、神経節(シナプス)の伝達スピードが遅くなり、ある種の麻酔作用があるからです。
それと、内出血時は知覚による冷感反射で血管縮小を起こさせ、内出血量を抑制できます。
骨折などでは血腫がある程度必要ですが、量が多すぎても遷延治癒の原因となります。
その際、コールドスプレーなどによる冷却は無意味です。
必ず氷嚢かアイスノンなどの湿性冷却剤を利用してください
湿布はその薬理作用から逆効果になりますので貼らないでください。
圧迫(Compression) 受傷部より中枢部に圧迫をかけて、血流を阻害し、内出血を抑制するものです。
圧迫については注意が必要です。
骨折などによる急激な腫脹には向きません。
特に、小児に於ける上腕骨顆上骨折(肘の骨折)では取り返しのつかないこととなります。この骨折の場合、骨折自体よりその合併症に気を付けなければなりません。
骨折端による神経切断
腫脹による疎血(血が通わなくなる)で前腕の筋肉(屈筋群)が壊死を起こすフォルクマン拘縮
この2つは確実に後遺症となり、不可逆的な障害を残します。
高挙(Elevation) 内出血時、心臓より負傷部位が下位にある場合、重力により出血量が増えてしまい血腫・紫斑とも増大します。
ですので、心臓より高い位置で保持すると出血量をある程度コントロール出来、紫斑を無意味に大きくしなくて済みます。
安静(Rest) 極力動かさないようにします。
骨折などで、二次的損傷が増えそうなときには副子を当てて固定して安静を保ちます。
各論
ぎっくり腰 患部を冷却してください。
トウ骨遠位端骨折 通称:手首の骨折
ビニールコーティングされた雑誌などでUの字にして、その上に手首を乗せ、その上から氷嚢などでIcingをしながら患部を動かさないようにしておいてください。
アキレス腱断裂
及び下腿筋筋断裂
つま先を下にして、出来るだけ下腿筋を弛緩させてやりながらアイシングしてください。